Lyftがフォードと提携、自動運転技術のパートナーをさらに拡大

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配車サービスのLyftが、米自動車大手のフォード社との提携を発表しました。

今回の提携は、フォードが開発する自動運転車を将来的にLyftのサービス上で利用可能にすることを目指すもので、ロイターによると、2021年までに多数のフォード製自動運転車をLyftの配車ネットワークに組み込むとのこと。今後、両社は協力してソフトウェアデザインやユーザーインターフェースの改良に着手するとのことです。

自社のみでは自動運転は不可能

Lyftの最高戦略責任者ラジ・カプール氏はニューヨーク・タイムズに対して「率直なところ、自社だけでは自動運転を実現できるとは考えていない。だからこそ、自動車業界との提携に注力している。(自動運転を)一台や二台でテストすることと、大規模に展開することは全く世界が違うのだ」と述べています。

カプール氏のコメントは、自社で多くの技術を開発しようとしているUberとは対照的に、多くの企業と提携を結んで「総力戦」的なアプローチをとっているLyftの姿勢を端的にあらわしています。両社のこれまでの経緯を少しなぞってみましょう。

UberとLiftの歩み

Uberは2016年9月にピッツバーグで自動運転車の路上テストをスタート。その後、サンフランシスコなど幾つかの都市のサービスに自動運転車を導入し、2017年2月にはダイムラーと自動運転車の開発で提携したことを発表。

翌3月にアリゾナで交通事故に巻き込まれたものの、調査の結果Uberの車両に問題がなかった事が明らかになったことで2日後にテストを再開。

しかし、時を同じくしてGoogleの親会社にあたるAlphabet社傘下のWaymoから、自動運転に関する技術盗用を行っていたとして訴訟を起こされ、現在に至るまで法廷闘争が続いています。

一方のLyftは、Uberに比べてスタートが遅れたものの、2017年5月にはUberとの訴訟の渦中にあったWaymoと提携。2017年7月に自動運転の社内部門を設立し、9月にはサンフランシスコで路上テストをスタートさせています。また、ゼネラルモータースは2016年にLyftに5億ドルの出資を行なうとともに「将来にわたる戦略的提携」に言及しており、現在もLyftの自動運転サービス実現に少なからず関与していることが考えられます。

開発競争で1番になることが価値ではない

技術開発では先行するものの訴訟などによって足踏みを余儀なくされているUberと、後発でありながら多くの企業を巻き込みつつ急速に歩を進めているLyft。フォード社の副社長シェリフ・マラクビーは、Mediumの公式ページで今回の提携について以下のように触れています。

「自動運転の勝機とはすなわち、開発競争で一番手になるべきレースだと考える人もいるでしょう。しかし我々は、ユーザーの実際的なニーズとワンツに根ざしたサービス作りにこそ注力すべきだと考えています。フォードは、いつか我々の自動運転技術が実現する乗車体験を利用者が確かなもの感じられるように、安全性と信頼性に高い優先度を置いています。」

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