Map of seismic intensity(Disaster Management, Cabinet Office, CC BY 4.0) , Illustration by The HEADLINE

首都直下地震は、いつ起きるのか?予想される震度・被害は

公開日 2023年04月03日 19:07,

更新日 2023年09月12日 23:11,

有料記事 / 災害・気象 / 社会

この記事のまとめ
火災による甚大な被害が予想される首都直下地震

💡政府は「発生確率が今後30年以内で70%」と試算
一方で、首都直下地震には様々なタイプがあり、発生確率も異なる

💡建物・人的被害をうむ最大の要因は火災
感震ブレーカーの設置率向上などで被害は9割削減可能に

政府は将来予想される大規模地震について、その発生確率を公表している。なかでも、今後30年以内の発生確率が70%とされ、首都圏への甚大な被害が予想されるのが首都直下地震だ。

首都直下地震とは、南関東を震源とする地震を指す。1923年の関東大震災をはじめ、南関東では歴史上、多くの地震被害が発生してきた。政府は、将来的に首都直下地震が発生すれば、最悪の場合で約2万3,000人が犠牲になると予想している。

しかし、首都直下地震は震源の位置などによって、少なくとも約20のパターンが想定されている。そのため首都直下地震の発生確率や、予想される被害の大きさも、それらのパターンごとに把握することが重要となる。

では、将来的に一体どのような首都直下地震が、いつ起きると予想されているのだろうか。

首都直下地震とは何か?:想定される2つのタイプ

首都直下地震とは、南関東を震源とするいくつかの地震をまとめた総称だ。そのため首都直下地震にはいくつかのタイプがあり、政府の試算では大きく2つのタイプが想定されている。


「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第二版)について」(地震調査研究推進本部, CC BY 4.0

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✍🏻 著者
シニアリサーチャー
北海道大学大学院農学院博士後期課程。専門は農業政策の決定過程。一橋大学法学部卒。
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