今月19日、日本にも展開するネット・メディアHuffPost(元Huffington Post)が、BuzzFeedによって買収されるとWSJが報じました。HuffPostは、TechCrunchなどを保有するVerizon Mediaが親会社でしたが、近年はメディアの売却を進めていました。
なぜ重要?
このニュースは、2つの視点から重要です。
- 1つは、Yahoo!やTumblr、TechCrunchなどを保有していたVerizon Mediaが、メディア事業に注力しないことを表しているからです。TumblrはWordpressの親会社に売却され、2017年に買収したYahoo!もパッとしない業績が続き、Flickrも2018年に売却されました。その後も、同社はレイオフを続けています。
- もう1つは、BuzzFeedがこれからも無料メディアに注力することの表れだからです。世界的には、The NewYorkTimes紙などサブスクリプション型のメディアが好調です。しかしBuzzFeedは、そのトレンドに反して無料メディアであるHuffPostを新たに抱えることで、広告ビジネスに活路を見出しています。
背景は?
このニュースの背景は、以下のとおりです。
- まず、デジタルメディア業界の再編が進んでいることです。最近、Vice MediaはRefinery29を、VoxMediaはNewYork Mediaを、GroupNine MediaはPopSugarをそれぞれ買収しています。