Sanna Marin and Magdalena Andersson(FinnishGovernment, CC BY 2.0), Vladimir Putin(Kremilin, CC BY 4.0), Illustration by The HEADLINE

ロシアが、フィンランドやスウェーデンに侵攻する可能性はあるのか?

公開日 2022年05月17日 17:22,

更新日 2023年09月19日 12:44,

有料記事 / 政治 / 欧州

フィンランドスウェーデンが、相次いで北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を表明した。フィンランドは16日に正式表明、スウェーデンも追随している。

ロシアと国境を接するフィンランドは、第二次世界大戦でソ連に敗北したことをきっかけに軍事的中立を選択してきた。またスウェーデンに至っては、200年間にわたって軍事的非同盟を貫いており、いずれも安全保障上の大転換となる。

関連記事:NATOはどのような組織か?その基本的な組織と歴史を理解する

ロシアとの約1300kmに及ぶ国境を接するフィンランドにとっては、中立政策の転換がロシアへの刺激を生み出し、新たなリスクにすらなり得る。また密接に結びついたロシア経済との関係が悪化する意味でも、リスクを背負った決定だと言える。

フィンランドとロシアの国境(フィンランドの東がロシア)
フィンランドとロシアの国境(フィンランドの東がロシア)(Google Map

両国の決定を受けて、ロシアは苛立ちを隠していない。ロシア外務省は、安全保障上の脅威を阻止するために、軍事およびその他の報復措置を講じざるを得なくなる警告しており、緊張感が漂っている。

果たして、ロシアがフィンランドやスウェーデンに軍事侵攻をおこなう可能性はあるのだろうか?

ロシア側の主張

続きを読む

この続き: 5,913文字 / 画像2枚

この記事を読むためには、月額980円のメンバーシップに参加するか単体購入が必要です。10日間の無料トライアルで、いますぐ読むことができます。

いますぐ無料トライアル

すでにメンバーシップに入っている方や単体購入されている方は、こちらからログインしてください。

メンバーシップに関するご質問、決済や支払い方法などについては、「よくある質問」をご覧ください。

✍🏻 著者
編集長 / 早稲田大学招聘講師
1989年東京都生まれ。2015年、起業した会社を東証一部上場企業に売却後、2020年に本誌立ち上げ。早稲田大学政治学研究科 修士課程修了(政治学)。日テレ系『DayDay.』火曜日コメンテーターの他、『スッキリ』(月曜日)、Abema TV『ABEMAヒルズ』、現代ビジネス、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもニュース解説。関心領域は、メディアや政治思想、近代東アジアなど。
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

🎀 おすすめの記事

わたしたちについて

法人サポーターのお願い

👑 法人サポーター

🔥 いま読まれている記事

ニュースレターを受け取る