日本各地で大雪による被害が広がっている。12月18日以降、新潟県では記録的な大雪となり、これまでに雪による死傷者は58人に上っている。なお、うち死者数は5人で、除雪作業中の転落事故や雪で車に閉じ込められたこと等が原因と見られている。
北海道でも大雪によって深刻な被害が出ている。道内各地は今月24日前後から大雪となり、オホーツク海に面する紋別市では北海道電力の送電塔が倒壊。最高気温2℃の環境のなか、紋別市周辺で数日間の大規模停電が発生した。
こうした短時間で大量に積もる雪は「ドカ雪」とも呼ばれ、これまでも日本海側の地域を中心に被害をもたらしてきた。しかし、近年の地球温暖化によって気温が上昇すれば、ドカ雪が減る可能性はないのだろうか。
地球温暖化がドカ雪に与える影響を考えてみたい。
ドカ雪と地球温暖化の関係
結論から言えば、地球温暖化によってドカ雪が増える可能性がある。以下、順を追って、その影響を確認しよう。