⏩ 死者100名超え、行方不明者は380名ほど
⏩ 人為的なミスがあったとして電力会社と政府がやり玉に
⏩ 観光客の回復へ期待があるものの、再建への独特な課題に直面
2023年8月8日(現地時間)に起きた、ハワイ州・マウイ島での大規模な山火事から1ヶ月が経過した。約4万6,000人が島を離れることになった火事は、およそ2,500エーカー(東京ドーム約215個分の面積)を焼失させた。
山火事の発生後には、出火原因やその「首謀者」に関する虚偽の主張がソーシャルメディア上で飛び交うなど、大きな混乱を招いた。エリートや政府機関が「エネルギー兵器」や「レーザー光線」で火災を起こしたとする動画や画像は、BBC や AFP 通信によって虚偽の情報だと確認されている。
ハワイ諸島(Google Map)
ハワイ観光局は8月中旬、避難を強いられた住民とコミュニティの復旧を優先するため、観光客に対してハワイに来ないよう呼びかけていた。
火災発生から1ヶ月が経過した今、状況はどのように変わっており、観光客の扱いなどはどうなっているのだろうか。
100名を超える死者
8月31日、ハワイ州のジョシュ・グリーン知事は、火災現場の捜索が 99% 終了したと発表しているが、具体的な被害状況は以下の通りだ。