⏩ そもそも派閥・政治資金パーティー・政治資金収支報告書とは?
⏩ 政治資金パーティーが重視された背景は?
⏩ キックバックをめぐる3つの論点
NHK が11日に公開した世論調査によれば、自民党の支持率が 30% を下回っており、2012年の政権復帰以来、はじめて30%を下回った。
日本の政治は長らく、与党・自民党の一強状態が続いており、「野党不在」とも言える状況となっている。野党第一党を争う立憲民主党と日本維新の会は、いずれも自民党から政党支持率を大きく開けられており、内閣支持率が低下した場合であっても、政権交代どころか党勢を伸ばすことが出来ていない。
こうした中、長きにわたる自民党一強を崩す可能性が出てきたのが、派閥をめぐる裏金問題だ。
これは政治家が開催する政治資金パーティーの収入について、政治資金収支報告書に適切な記載をおこなわず、裏金づくりがおこなわれていた可能性がある問題で、自民党の最大派閥である安倍派の議員を中心として影響が及んでいる。時事通信の世論調査では、岸田内閣の支持率も17%となっており、自民党が政権復帰してから最も低い数字となった。
今回の問題は何であり、そもそも派閥や政治資金パーティー、政治資金収支報告書とは何なのだろうか?
派閥とは
今回の問題を押さえるためには、自民党の派閥という仕組みについて抑えておく必要がある。