四国地方、2日午前中から夜にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性

公開日 2023年06月01日 16:06,

更新日 2023年10月26日 20:11

発表から1日以上が経過した情報です。

6月2日7時37分、高松地方気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。四国地方では、太平洋側では2日夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒する必要がある。

高松地方気象台の発表内容

四国地方では、2日午前中から夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。太平洋側では2日夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

梅雨前線が対馬海峡から西日本を通って、日本の東へのびており、2日は西日本から東日本の日本海側に北上した後、3日にかけて西日本から東日本の太平洋側に南下するでしょう。前線に向かって台風周辺からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となる見込みです。

このため四国地方では、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

愛媛県では、土砂災害警戒情報の発表されている市町村があります。

雨の実況

降り始め(1日7時)から2日7時までの降水量(アメダスによる速報値)

愛媛県

鬼北町近永 112.0mm

宇和島 111.5mm

愛南町御荘 108.0mm

香川県

三豊市財田 35.0mm

綾川町滝宮 28.0mm

竜王山 28.0mm

高知県

四万十市中村 136.5mm

土佐清水市三崎 131.5mm

清水 126.0mm

徳島県

海陽 74.0mm

美波町日和佐 58.5mm

阿南市蒲生田 58.0mm

雨の予想

2日夜のはじめ頃にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。

2日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、

瀬戸内側 50mm

太平洋側 70mm

2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、

瀬戸内側 200mm

太平洋側 350mm

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

防災事項

土砂災害に厳重に警戒してください。

低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

補足事項

今後発表する防災気象情報に留意してください。

次の「四国地方気象情報」は、2日16時頃に発表する予定です。

2023/06/02 07:37 高松地方気象台 発表

🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい

  • 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
  • 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
  • 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
  • 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。

💡 線状降水帯とは

線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。

毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。

線状降水帯に関する各種情報(気象庁)

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