⏩ ユニバーサル・ミュージックは TikTok が契約時に「脅迫」してきたと主張
⏩ TikTok もユニバーサルが「強欲」だとして非難の応酬に発展
⏩ TikTok と音楽、どちらがより強く相手に依存している?
2月1日(現地時間)、世界最大手の音楽レーベル・Universal Music Group(ユニバーサル・ミュージック・グループ、以下 UMG)が、ソーシャルメディア大手の TikTok から楽曲を削除し始めている。
UMG と TikTok は、数ヶ月にわたって楽曲利用に関する交渉を重ねていたが、合意に至らなかった。UMG は1月30日の公開書簡で、自社の楽曲を TikTok から削除する見込みだと発表していた。
現在、UMG 所有の楽曲、すなわちテイラー・スウィフトや BTS、Ado、back number、Mrs. Green Apple、藤井風など人気アーティストの楽曲を使用した TikTok 動画は無音で再生される。
2021年2月に「世界的な」提携を発表した両者だが、3年ほどでその関係に亀裂が入った。UMG と TikTok の交渉決裂の背景に何があったのだろうか。
UMG が問題視した3つの点
UMG は前述した公開書簡の中で、TikTok について大きく以下の3点を問題視していた。
- アーティストやソングライターへの報酬
- AI による著作権侵害やディープフェイク問題
- コンテンツ・モデレーション(投稿された動画などのコンテンツを監視し、不適切なコンテンツの削除や、アカウントの凍結などの対応をおこなうこと)