なぜ、Apple の自動車開発は幻に終わったのか?

公開日 2024年03月04日 16:01,

更新日 2024年03月04日 16:01,

有料記事 / ビッグテック

この記事のまとめ
💡 Apple、10年かけた自動車開発プロジェクトが幻に終わる

⏩ EV を目指して開始、途中から完全自動運転も追求し、方針が二転三転
⏩ 自動運転を備えた EV の一般販売という技術的課題に直面
⏩ AI 市場の輝きも受け、自動車に賭け続ける理由を失う

2月28日、Apple が電気自動車(EV)の製造開発を断念したと報じられた。スティーブ・ジョブズ亡き後、Apple にとって最大の取り組みの1つだったプロジェクトを中止するとあって、衝撃が走った。

Apple は同プロジェクト(コードネーム・Titan)を2014年頃から推進しており、2020年には「画期的なバッテリー技術」を搭載した自動車生産を2024年までにおこなうとしていた。だが、それはついに叶わなかった。

Tesla のイーロン・マスクCEO は今回の動きを “祝福” しており、敬礼とタバコの絵文字で反応した。

プロジェクトに従事していた約2,000人の従業員たちは、一部が生成 AI プロジェクトへ異動するという。ハードウェア・エンジニアや車両デザイナーたちの今後は不透明だ。

Apple による自動車開発プロジェクトは、なぜ幻に終わったのだろうか。

右往左往した開発史

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✍🏻 著者
シニアリサーチャー
早稲田大学政治学研究科修士課程修了。関心領域は、政治哲学・西洋政治思想史・倫理学など。
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