日本でも大手新聞社が課金へと舵を切っており、日本経済新聞やNewsPciksなどが成功例として挙げられるが、世界的に見れば課金メディアとして最も成功を集めているのがNewYorkTimes(NYT)だ。
彼らが1月に発表した投資家向けレポートによれば、2019年はデジタル収益の年間目標として掲げた8億ドルを1年前倒しで達成する「記録的な年」だった。
これは2015年に、当時約4億ドルだったデジタル収益を2020年までに倍へと引き上げるという野心的な目標を驚くべきスピードで達成したことを示しており、長年のデジタル戦略が実を結びつつあるということだろう。
NYTの驚異的な決算
下記の表から分かるように、NYTの決算は大きくサブスクリプションと広告に分けられ、それぞれにプリント版(紙面)とデジタルが含まれている。全体売上は、2018年の17億4859万ドルから2019年には18億1218万ドルまで大きく伸長した。
しかし注目は、デジタル・サブスクリプションからの売上が6000万ドル近い増加を見せているところだ。