8日におこなわれた米・中間選挙は、現在も開票作業が続いている。下院は当初から優勢が予想されていた共和党がリードを見せているものの、拮抗が予想された上院では、苦境が予想されていた民主党が踏み留まる動きを見せた。
中間選挙では、一般的に与党(大統領の政党、今回であれば民主党)が議席を減らす傾向にあるものの、今回は民主党の「健闘」や「予想外の勝利」と報じられている。過去のオバマ政権(2010年、63議席減)やトランプ政権(2018年、40議席減)が中間選挙で失った議席と比較しても、バイデン政権の健闘は目立っている。
一体、なにが起こっているのだろうか?
米中間選挙とは?
4年に1度おこなわれる大統領選挙(前回は2020年、次回は2024年秋)の中間時期に行われる中間選挙は、向こう2年間の米国政治の行く末を占うことから、重要視されている。
現在の与党・民主党が上下両院いずれかの過半数を失った場合でも、政治的な膠着が予想されているため、今後の米国政治・経済のみならず、ウクライナ侵攻や中国・台湾問題、エネルギー危機など世界的な政治への影響が予想される。
何がおこなわれる?
中間選挙は、連邦議会と州議会、州知事それぞれの選挙がおこなわれる。バイデン大統領が候補者になるわけではないが、その過去2年間の政権運営が評価される側面も強い。