104歳女性、スカイダイビング後に死去 = ギネス世界記録樹立か
公開日 2023年10月11日 05:32,
更新日 2023年10月11日 14:43
2023年10月1日(現地時間)、104歳のドロシー・ホフナー氏がスカイダイビングに挑戦した。その偉業は、世界最高齢のスカイダイバーとしてギネス世界記録に認定される可能性がある。しかし、そこから数日後の同月9日、シカゴの高齢者施設でホフナー氏が睡眠中に亡くなったことが明らかとなった。
ホフナー氏は、上空13,500フィート(4,100メートル)からスカイダイビングをおこない、着陸後に「年齢は単なる数字だ」と述べた。
ホフナー氏は、1918年12月17日生まれ。当時は、第一次世界大戦が終了した直後であり、スペインかぜ(インフルエンザ)によるパンデミックに世界中が苦しんでいた時期だ。日本は大正7年で、日本で最初の本格的な政党内閣である原内閣が成立した年でもある。
同氏の友人は Chicago Tribune 紙のインタビューに対して、ホフナー氏が「不屈の精神を持っていた」と讃えている。
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ギネス世界記録は、世界一の記録を収集し認定する組織であり、その成果を書籍にまとめている。世界各地から申請された様々な分野の記録が、ガイドラインと呼ばれる基準に従って認定され、公式に世界一とされる。毎年9月に発行される書籍には、その年に認定された全ての記録が掲載されるわけではないが、公式サイトには全ての記録が掲載されている。
ギネス世界記録の発行は、1950年代にまでさかのぼる。当時、アイルランドのビール会社ギネス醸造所の代表取締役だったヒュー・ビーバー卿が仲間と狩りに出かけた際、ヨーロッパで一番速く飛べる鳥は何かという議論になったが、なかなか結論が出なかった。ビーバーは、他にも多くの疑問が議論されているはずであり、それらに答える本があれば評判になるのではないかと考えた。そこで、ロンドンで調査業務をおこなっていた友人ノリスとロスのマクワーター兄弟に声をかけて調査と出版を依頼、1955年に『ギネスブック・オブ・レコーズ』の初版が発売された。
現在、ギネス世界記録の認定を受けるには、公式サイトから申請を行い、ガイドラインに従って記録挑戦を行う必要がある。年間5万件以上の申請が届くとされており、認定された記録は、書籍だけでなく公式サイトやYouTubeなどでも公開されている。