Vogue(Content Pixie, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

OpenAI、今度は Vogue など所有するメディア大手 Condé Nast と契約 =「悪魔の取引」とも批判も

公開日 2024年08月22日 18:02,

更新日 2024年08月22日 18:03,

有料記事 / ビジネス / AI

この記事のまとめ
💡AI 企業とメディアの提携、なぜ悪魔の取引?

⏩ Vogue など手がける Condé Nast、AP通信、TIME など OpenAI と契約
⏩ 合法的にデータが欲しい AI 企業と収益を得たいメディアの利害が一致
⏩ メディア自らを苦しめる「大きな間違い」?

8月20日(現地時間)、OpenAI は Vogue や The New Yorker、Wired などの著名メディアを所有する大手・Condé Nast との提携を発表した。詳細は不明だが、Condé Nast のロジャー・リンチCEO によれば、「複数年のパートナーシップ」だという。

これにより、OpenAI は同社が手がける ChatGPT と、試作段階の検索機能・SearchGPT のトレーニングに、メディアのデータを使用することができる。

Condé Nast の動きは、AP通信Wall Street Journal 紙などを所有する News CorpTIME 誌、Financial Times 紙ら大手メディアに続くものだ。

これらのメディアは、新たな収入源としてコンテンツ利用料に期待することができる。一方で、こうした AI 企業との提携は「悪魔の取引」だとも指摘されており、論争を巻き起こしている(太字は引用者による、以下同様)

なぜ、メディアと AI 企業のパートナーシップは論争的なのだろうか。

なぜ提携するのか?

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✍🏻 著者
シニアリサーチャー
早稲田大学政治学研究科修士課程修了。関心領域は、政治哲学・西洋政治思想史・倫理学など。
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