⏩ ハリス氏、実際に何を言っている?背景にあるバイデン政権による予算案
⏩ そもそも「未実現のキャピタルゲイン」とは何か
⏩ 転機となった ProPublica による報道と、課税への要求が高まる背景
22日の米・民主党全国大会で、カマラ・ハリス副大統領は同党の大統領候補として正式な指名を受けて、受託演説をおこなった。一方、ハリス氏をめぐって話題となっているのが、未実現のキャピタルゲインへの課税(詳しくは後述)を求めている、という主張だ。
たとえば保守系評論家マイク・セルノビッチ氏は、自宅を所有している場合、現在の資産価値から購入価格を差し引いた金額(つまり現時点で確定していない未実現の利益)の 25% を米・内国歳入庁(IRS)に支払う必要があり、それが「カマラ・ハリスの提案によって課税される、未実現キャピタルゲインだ」と述べた。
また投資家のロバート・ネルソンは、「未実現利益への課税は、本当に最も狂気じみた、経済を破壊して、イノベーションを殺し、市場を崩壊させる」アイデアだと非難する。
一方、新興メディア Axios のダン・プリマックは、この未実現キャピタルゲイン課税をめぐっては「ソーシャルメディア上で多くの議論や誤報、パニックが巻き起こっている」と指摘しており、誤った情報をもとにハリス氏が攻撃されていることを示唆する。
一体、カマラ・ハリス氏は何を主張しており、もし同氏が大統領となった場合、本当に未実現のキャピタルゲインに課税されるのだろうか?