電気自動車(EV)大手の Tesla(テスラ)が、同社のイベント Tesla AI Day 2022 で、ヒト型ロボット Optimus(オプティマス)の試作機を披露した。同社は昨年開催された同イベントで、イメージ画像を公開して人型ロボットの開発を予告していた。
イーロン・マスクCEOは、同ロボットを自社の EV工場で利用するだけでなく、一般向けに量産することで、2万ドル(約290万円)以下での販売を目指すと明らかにした。
Optimus をめぐっては、期待外れだという落胆や誇大宣伝だという批判、短期間での開発への称賛や今後への期待など、毀誉褒貶が渦巻いている。またヒト型ロボットは、ホンダの ASIMO(アシモ)や Boston Dynamics の Atlas など数多くの製品が生まれてきたが、実用化には距離がある。
Tesla は、なぜヒト型ロボットを開発し、それはどのような可能性があるのだろうか?
ヒト型ロボット開発の理由
すでに自社のEV工場で、多くのアーム型ロボットなどを活用している Tesla が、わざわざヒト型ロボットの開発に乗り出した理由について、マスク氏は「世界の労働力不足を解決するため」だと主張する。