中国発の低価格ECサイト、Temu が米国のアプリストアで上位を維持している。Temu は、中国で成長したECサイト・拼多多(ピンドゥオドゥオ)の米国版として2022年9月にリリースされ、11月には無料アプリ部門で首位を獲得した。
Temu(同社HPより)
拼多多は中国におけるサプライチェーンの最適化と、グループ購入と呼ばれるシステムの導入によって低価格で商品を提供しており、アリババの競合となるまでに成長した。中国で成功した同社は海外展開に意欲を見せており、9月に中国企業の米国進出を支援するプログラムを発表した。Temuのローンチはその一環となる。
Temu 以外に米国で成功した中国のECサイトの一例として、SHEIN が挙げられる。両者ともに低価格商品が売りとなっているが、SHEIN がファストファッションに特化している一方で、Temu は日用品などの幅広い商品を取り扱っている。
しかし、既に Amazon などのECサイトが優位性を持っている米国市場において、中国EC企業が成功することは容易ではない。
では、なぜ Temu は人気の兆しを見せているのだろうか?また、今後の課題として何が挙げられるのだろうか?