⏩ FacebookとInstagramのパーソナライズ広告表示、EUの個人情報保護法に違反すると判断
⏩ Meta社は決定を不服とし、控訴を予定
SNSの普及に伴い、個人情報をめぐる問題が熱を帯びている。
現地時間1月4日、アイルランド当局は、Meta社に対し550億円の制裁金を科すことを発表した。FacebookおよびInstagramに表示されるパーソナライズド広告が、EUの規則に反すると判断したためだ。
FacebookやInstagramのユーザーは、無自覚に本件に関わっているかもしれない。一体何が問題視されているのだろうか?
制裁の内容は?
アイルランドのデータ保護委員会(DPC)による最終決定では、Meta社に次の2点が求められた。
- 3億9,000万ユーロ(約550億円)の罰金の支払い
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データ処理業務のコンプライアンス適合(3ヶ月以内)
3億9,000万ユーロの内訳は、EUの一般データ保護規則(GDPR)に対するFacebookの違反が2億1,000万ユーロ、Instagramの違反が1億8,000万ユーロとっている。
Meta社のどのような活動が違反と判断されたのだろうか?
GDPRとは
前提として、判断基準となったGDPRについて確認しておこう。