Mark Zuckerberg(Anthony Quintano, CC BY 2.0) , Illustration by The HEADLINE

Meta社、550億円の制裁金 = FacebookやInstagram広告の何が問題視?

公開日 2023年01月06日 12:22,

更新日 2023年01月06日 12:22,

有料記事 / ビッグテック

この記事のまとめ
⏩ Meta社、550億円の制裁金と3カ月以内の業務改善を命じられた
⏩ FacebookとInstagramのパーソナライズ広告表示、EUの個人情報保護法に違反すると判断
⏩ Meta社は決定を不服とし、控訴を予定

SNSの普及に伴い、個人情報をめぐる問題が熱を帯びている。

現地時間1月4日、アイルランド当局は、Meta社に対し550億円の制裁金を科すことを発表した。FacebookおよびInstagramに表示されるパーソナライズド広告が、EUの規則に反すると判断したためだ。

FacebookやInstagramのユーザーは、無自覚に本件に関わっているかもしれない。一体何が問題視されているのだろうか?

制裁の内容は?

アイルランドのデータ保護委員会(DPC)による最終決定では、Meta社に次の2点が求められた。

  • 3億9,000万ユーロ(約550億円)の罰金の支払い
  • データ処理業務のコンプライアンス適合(3ヶ月以内)

3億9,000万ユーロの内訳は、EUの一般データ保護規則(GDPR)に対するFacebookの違反が2億1,000万ユーロ、Instagramの違反が1億8,000万ユーロとっている。

Meta社のどのような活動が違反と判断されたのだろうか?

GDPRとは

前提として、判断基準となったGDPRについて確認しておこう。

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✍🏻 著者
リサーチャー
東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)にて修士号取得。専門はイタリア近代絵画。アートの領域を中心にライターとして活動中。
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