White and brown rabbit(Kanashi, Unsplash) , Illustration by The HEADLINE

イギリス、化粧品用の動物実験を再開?その理由と批判のワケは

公開日 2023年05月18日 07:00,

更新日 2023年09月07日 14:14,

有料記事 / 欧州 / 社会問題・人権 / 科学

この記事のまとめ
⚡️イギリスが25年ぶりに動物実験を再開、その理由は?

⏩ 英国は1998年以来、化粧品用の動物実験を禁止
⏩ 2019年に政府がその方針を「密かに」放棄
⏩ EUに歩調を合わせるためだったと説明
⏩ 労働者のリスク評価が目的、消費者用の実験は依然禁止

動物実験と言うと、医薬品開発などのイメージが強いように思われるが、化粧品などの開発および安全性の評価の際にもおこなわれる。マウスやウサギをはじめ、犬、猫、魚など、毎年世界でおよそ50万頭の動物が化粧品の実験に使われているいう

ヨーロッパを筆頭に、世界では、動物に苦痛を与えないようにする「アニマルウェルフェア」(動物福祉)と呼ばれる取り組みが展開されている。日本でも先月、大手精密機器メーカーの島津製作所が、ウサギを使った実験をなくしていく方針を明らかにした

なぜフランスは、ペットショップでの犬猫販売を禁止するのか
有料記事(無料プレゼント中) / 社会問題・人権

その最中、1998年以来、世界に先駆けて化粧品用の動物実験を禁止してきたイギリスで、それが再開されるかもしれない、という懸念が高まっている。今月上旬、同国の裁判所が、政府による動物実験の禁止政策の変更は合法だとする判断を示し、一部企業や団体などから落胆の声が聞かれた。

イギリス政府は、なぜ動物実験の禁止政策を転換したのだろうか?

何があったのか?

続きを読む

この続き: 4,854文字 / 画像0枚

この記事を読むためには、月額980円のメンバーシップに参加するか単体購入が必要です。10日間の無料トライアルで、いますぐ読むことができます。

いますぐ無料トライアル

すでにメンバーシップに入っている方や単体購入されている方は、こちらからログインしてください。

メンバーシップに関するご質問、決済や支払い方法などについては、「よくある質問」をご覧ください。

✍🏻 著者
シニアリサーチャー
早稲田大学政治学研究科修士課程修了。関心領域は、政治哲学・西洋政治思想史・倫理学など。
最新情報を受け取る

ニュースレターやTwitterをチェックして、最新の記事やニュースを受け取ってください。

🎀 おすすめの記事

わたしたちについて

法人サポーターのお願い

👑 法人サポーター

🔥 いま読まれている記事

ニュースレターを受け取る