中国地方、2日午前中から午後にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性
公開日 2023年06月01日 16:02,
更新日 2023年10月26日 20:11
6月2日5時30分、広島地方気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。中国地方では、土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫に警戒する必要がある。
広島地方気象台の発表内容
中国地方では、2日午前中から午後にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫に警戒してください。
このため中国地方では、引き続き2日夕方にかけて、局地的に雷を伴って激しい雨の降る所がある見込みです。土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫に警戒してください。
雨の予想
2日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 40mm
山陰 40mm
2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 150mm
山陰 120mm
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
防災事項
土砂災害、浸水害、河川の増水や氾濫、落雷、突風
今後発表する防災気象情報に留意してください。
次の「大雨に関する中国地方気象情報」は、2日12時頃に発表する予定です。
🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい
- 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
- 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
- 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
- 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。
💡 線状降水帯とは
線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。
毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。