著名実業家イーロン・マスク氏が、自身がCEOを務めるEV大手Tesla(テスラ)の株式約792万株を売却した。これによりマスク氏は約69億ドル分、日本円では約9300億円相当の現金を得ることとなる。
マスク氏は何のために巨額のテスラ株を売却し、現金化したのだろうか?特に、自身が一方的に合意を撤回し、手続きが滞っているTwitterの買収には何か影響はあるのだろうか?
マスク氏によるテスラ株売却
米証券取引委員会(SEC)に提出された報告書によると、マスク氏は8月5日から9日にかけて、自身が保有する792万株(約69億ドル、約9300億円相当)のテスラ株を売却した。
マスク氏は売却以前にテスラの株式を約1億6300万株を保有し、出資比率15.7%の筆頭株主だったが、今回の売却により、保有株式を約1億5500万株まで減らしている。
なぜ売却?
マスク氏は、このタイミングでテスラ株を売却した理由について、明確には説明していない。しかし、売却を完了した8月10日に、自身のTwitterアカウントに寄せられた質問へ回答するかたちで、次のように見解を述べている。