四国地方、6日午前中から午後にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性
公開日 2023年09月05日 21:33,
更新日 2023年10月26日 20:50
9月5日21時30分、高松地方気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。四国地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒する必要がある。
高松地方気象台の発表内容
四国地方では、6日午前中から午後にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
熱帯低気圧は6日朝までには不明瞭となりますが、前線に向かって熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気が流入し、四国地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
雨の予想
6日明け方から夕方にかけて、太平洋側を中心に局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降る見込みです。
6日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
瀬戸内側 50mm
太平洋側 70mm
6日0時から7日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
瀬戸内側 200mm
太平洋側 300mm
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
防災事項
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、屋外活動に注意してください。
補足事項
今後発表する防災気象情報に留意してください。
次の「四国地方気象情報」は、6日5時頃に発表する予定です。
🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい
- 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
- 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
- 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
- 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。
💡 線状降水帯とは
線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。
毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。