北陸地方、引き続き6日午後にかけて線状降水帯および大雨災害の危険性
公開日 2023年09月06日 01:25,
更新日 2023年10月26日 20:50
9月6日4時55分、新潟地方気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。北陸地方では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒する必要がある。
新潟地方気象台の発表内容
北陸地方では、引き続き6日午後にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。
気象状況と予想
日本の東には低気圧があって、この低気圧からのびる前線が北陸地方を通って西日本日本海側にのびています。
6日は前線が北陸地方を南下するでしょう。前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
北陸地方では、6日夜のはじめ頃にかけて雷を伴って1時間に30mm以上の激しい雨の降る所があり、夕方にかけて局地的には1時間に50mmの非常に激しい雨の降る所もあるでしょう。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
雨の予想
6日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
新潟県 50mm
富山県 40mm
石川県 40mm
福井県 40mm
6日6時から7日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
新潟県 200mm
富山県 120mm
石川県 120mm
福井県 120mm
防災事項
北陸地方では、6日は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。屋外活動に十分注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。ひょうの降るおそれもありますので、農作物等の管理にも注意してください。
特記事項
今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。
情報の発表予定
次の「大雨と雷及び突風に関する北陸地方気象情報」は、6日16時頃に発表する予定です。
🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい
- 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
- 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
- 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
- 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。
💡 線状降水帯とは
線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。
毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。