九州南部、記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあり、特別警報を発表する可能性があります線状降水帯および大雨災害の危険性
公開日 2024年08月27日 11:43,
更新日 2024年08月28日 13:02
8月28日11時30分、鹿児島地方気象台は、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性を発表した。九州南部では、暴風やうねりを伴った高波、高潮に最大級の警戒をし、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒する必要がある。
九州南部では、記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあり、特別警報を発表する可能性があります。九州南部では、暴風やうねりを伴った高波、高潮に最大級の警戒をし、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。九州南部・奄美地方では、引き続き29日にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
気象概況
非常に強い台風第10号は、28日10時には屋久島の南南西にあって、ゆっくりした速さで北北西へ進んでいます。奄美地方では風速25m以上の暴風域に入っており、九州南部の一部が暴風域に入っています。
台風は奄美地方にかなり接近しており、29日にかけて非常に強い勢力を保ちながら九州南部へ接近する見込みです。その後、台風は九州に上陸するおそれがあります。
台風が予報円の中心付近を進みますと、奄美地方では29日未明にかけて、九州南部では28日夕方から29日昼前にかけて、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹くでしょう。また、奄美地方の沿岸の海域では、29日明け方にかけて、九州南部の沿岸の海域では29日昼前にかけてうねりを伴った猛烈なしけとなる所がある見込みです。
九州南部・奄美地方では台風周辺や台風本体の暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となるため、30日にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨となる見込みです。台風の動きが遅いため、九州南部・奄美地方では総雨量が多くなるおそれがあります。また、竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
風の実況
27日00時から28日12時までの最大風速と最大瞬間風速(アメダスによる速報値 単位:m)
鹿児島県(奄美地方除く)
屋久島町尾之間
最大風速 25.6m 東 (28日11時45分)
最大瞬間風速 41.9m 東 (28日11時32分)
奄美地方
喜界島
最大風速 33.0m 西北西 ※欠測値を含む (27日19時07分)
最大瞬間風速 44.2m 西北西 ※欠測値を含む (27日19時07分)
風の予想
28日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 23m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 50m (70m)
奄美地方 50m (70m)
29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 25m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 50m (70m)
奄美地方 40m (55m)
30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 25m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 40m (55m)
奄美地方 15m (25m)
波の予想
28日に予想される波の高さ
宮崎県 8m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 10m うねりを伴う
奄美地方 10m うねりを伴う
29日に予想される波の高さ
宮崎県 9m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 10m うねりを伴う
奄美地方 10m うねりを伴う
30日に予想される波の高さ
宮崎県 6m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 6m うねりを伴う
奄美地方 5m うねりを伴う
雨の予想
28日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 70mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 70mm
奄美地方 70mm
29日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 70mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 70mm
奄美地方 70mm
28日12時から29日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 600mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 600mm
奄美地方 250mm
その後、29日12時から30日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 600mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 400mm
奄美地方 50mm
その後、30日12時から31日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 150mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 80mm
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 引き続き29日夜にかけて
奄美地方 引き続き29日午前中にかけて
潮位の予想
九州南部・奄美地方では、台風の接近に伴い、30日にかけて潮位が高くなり、沿岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあります。
なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が堤防を越えて浸水するおそれもあります。
防災事項
最大級の警戒:暴風、うねりを伴った高波、高潮
厳重警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
補足事項
今後、発表する警報、注意報、気象情報などに留意してください。台風の進路や土砂災害、浸水害、洪水災害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の情報は、28日16時30分頃に発表する予定です。
訂正
本文
風の予想
奄美地方の29日に予想される最大瞬間風速を訂正しました。鹿児島地方気象台の発表内容
九州南部では、記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあり、特別警報を発表する可能性があります。九州南部では、暴風やうねりを伴った高波、高潮に最大級の警戒をし、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。九州南部・奄美地方では、引き続き29日にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
気象概況
非常に強い台風第10号は、28日10時には屋久島の南南西にあって、ゆっくりした速さで北北西へ進んでいます。奄美地方では風速25m以上の暴風域に入っており、九州南部の一部が暴風域に入っています。
台風は奄美地方にかなり接近しており、29日にかけて非常に強い勢力を保ちながら九州南部へ接近する見込みです。その後、台風は九州に上陸するおそれがあります。
台風が予報円の中心付近を進みますと、奄美地方では29日未明にかけて、九州南部では28日夕方から29日昼前にかけて、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹くでしょう。また、奄美地方の沿岸の海域では、29日明け方にかけて、九州南部の沿岸の海域では29日昼前にかけてうねりを伴った猛烈なしけとなる所がある見込みです。
九州南部・奄美地方では台風周辺や台風本体の暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となるため、30日にかけて局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨となる見込みです。台風の動きが遅いため、九州南部・奄美地方では総雨量が多くなるおそれがあります。また、竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
風の実況
27日00時から28日12時までの最大風速と最大瞬間風速(アメダスによる速報値 単位:m)
鹿児島県(奄美地方除く)
屋久島町尾之間
最大風速 25.6m 東 (28日11時45分)
最大瞬間風速 41.9m 東 (28日11時32分)
奄美地方
喜界島
最大風速 33.0m 西北西 ※欠測値を含む (27日19時07分)
最大瞬間風速 44.2m 西北西 ※欠測値を含む (27日19時07分)
風の予想
28日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 23m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 50m (70m)
奄美地方 50m (70m)
29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 25m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 50m (70m)
奄美地方 40m (55m)
30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
宮崎県 25m (35m)
鹿児島県(奄美地方を除く) 40m (55m)
奄美地方 15m (25m)
波の予想
28日に予想される波の高さ
宮崎県 8m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 10m うねりを伴う
奄美地方 10m うねりを伴う
29日に予想される波の高さ
宮崎県 9m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 10m うねりを伴う
奄美地方 10m うねりを伴う
30日に予想される波の高さ
宮崎県 6m うねりを伴う
鹿児島県(奄美地方を除く) 6m うねりを伴う
奄美地方 5m うねりを伴う
雨の予想
28日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 70mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 70mm
奄美地方 70mm
29日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 70mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 70mm
奄美地方 70mm
28日12時から29日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 600mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 600mm
奄美地方 250mm
その後、29日12時から30日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 600mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 400mm
奄美地方 50mm
その後、30日12時から31日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 150mm
鹿児島県(奄美地方を除く) 80mm
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 引き続き29日夜にかけて
奄美地方 引き続き29日午前中にかけて
潮位の予想
九州南部・奄美地方では、台風の接近に伴い、30日にかけて潮位が高くなり、沿岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあります。
なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が堤防を越えて浸水するおそれもあります。
防災事項
最大級の警戒:暴風、うねりを伴った高波、高潮
厳重警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
補足事項
今後、発表する警報、注意報、気象情報などに留意してください。台風の進路や土砂災害、浸水害、洪水災害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の情報は、28日16時30分頃に発表する予定です。
訂正
本文
風の予想
奄美地方の29日に予想される最大瞬間風速を訂正しました。🚨 お住まいの方は、気象情報などにご注意下さい
- 崖や川の近くなど、危険な場所にいる方(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる方)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとってください。
- 周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
- 市町村から避難情報が発令されていなくても、今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。キキクル(危険度分布)や水位情報等の情報を確認し、少しでも危険を感じた場合には、自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
- 大雨の被害は、お住いの地域によって種類や危険度が異なります。たとえば河川の近くや低地は浸水被害、山沿いは土砂災害の危険性が高まります。またご高齢の方や避難に時間を要する方は、早めの避難開始が望ましくなっています。
💡 線状降水帯とは
線状降水帯とは、発達した雨雲(積乱雲)が組織化した積乱雲群が、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことです。
毎年のように線状降水帯による顕著な大雨が発生し、数多くの甚大な災害が生じています。周辺地域に住む方は、今後の気象情報や警戒情報に十分注意して下さい。